突然変異

植物を細胞単位で培養すると日常的に「変異」が起こる。
培養器のランプ、培地の成分などなど色々な部分からの影響で変異が起こる。
多くの変異の場合は植物ホルモンに影響されて起こる。

人為的に変異を起こして発芽させたり、大きい花びらを作ったり、種のない品種を作出したり。
こんなのは日常茶飯事なのでR。


このあいだ週刊誌にこんな記事がのっていた。
原発事故で起こった突然変異」
 ↑ためしに読んでみたが、どれも通常起こりうる範囲内の突然変異ばかり。
  
実際にフィールドで栽培しているとこんなのはよくあること。
放射線放射能の影響を受けると確かに変異は起こりうることだが、
その雑誌に書かれいていたことは、原発の事故とは無関係だと思うのだ。


もし変異と原発事故が関係しているのであれば、首都圏でもそこいらじゅうで突然変異は起こるはずだからだ。
植物は動物に比べて細胞の作りが簡単。
そのため変異もすぐに表れるのでR。

気温が高くても、肥料が多すぎても植物ホルモンは過剰に分泌される。
どんな条件でも変異は起こるのだ。
だから無理やり原発の事故と結びつけるのはいかがかなと思う。


主観的ではなく客観的に分析してみてはいかがだろうか。
このごろちと敏感すぎじゃないかと思ってしまう。